オーガニックの取組み
焼き菓子ふぁくとりーの有機JAS規格製造
有機JAS規格のオーガニック菓子
『焼き菓子ふぁくとりー』は、国内の菓子メーカーでは希少な「有機JAS認定工場」として量産設備を整えています。満たすべき項目は膨大ですが、有機JAS認証管理に関するすべての基準をクリア。製造スタッフの知識向上とレベルアップに努めており、安心安全な商品をお届けするため管理を徹底しています。
有機JAS規格を守って生産することが認められると、製品名にオーガニック・有機の表記が可能になります。農薬や化学肥料を使用しないなどの基準を満たした有機農産物を使い、加工した食品は「有機加工食品」と呼ばれます。さまざまな基準をクリアした安全安心な商品をお届けします。
素材選びとおいしさ、サスティナビリティのこだわり
私たちは世界や日本各地から、オーガニック素材をはじめとする安心安全な素材を選び、保存料や着色料、人工甘味料、トランス脂肪酸値の多く含まれる油脂などを使用しません。また食品添加物は可能な限り使用しないものづくりをしています。その上で美容や健康にうれしい機能性素材を厳選して使用。おいしさはそのままに、体にうれしい機能を追求しています。
さらに近年より身近なものになりつつある「プラントベース」や「グルテンフリー」「ローカーボ」など、多様な食文化にも対応。
また、高まる環境への取り組みの一つとして、フードロス削減を目指しています。規格外の野菜や果物を買い取り、商品の原材料としたり、環境負荷低減のためプラスチックトレー・袋の使用を削減するなどできることから積極的に取り組んでいます。
有機JAS認定工場
『焼き菓子ふぁくとりー』の生産工場は2019年に有機JAS認証を取得し、有機JAS認定マークを付けた食品を製造・販売しています。
有機JAS認定マークは、農林水産大臣が定めた品質基準や表示基準に合格した農林物資の製品につけられる認定マークです。農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられています。
有機食品のJASに適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
有機JAS規格オーガニック菓子のOEM製造メリット
1
有機JAS規格を守り生産できる
有機JAS認定工場
全国10,000社ある菓子製造工場のうち、有機認証を取得している工場は、2018年時点でわずか10社未満です。
2
製造可能商品が多彩
焼き菓子に特化した、多種多様な商品の製造が可能。フルオーダー製造からセミオーダーまで幅広く対応できます。
3
価値の高いものを生み出す
配合、レシピ開発能力
一般的に難しいと言われている原料の配合も美味しく、できるだけ添加物を使用しないレシピの開発が可能です。
4
有機原材料を集める
ネットワーク
長年の信頼関係を築いてきた業界のネットワークを通じて、良質な有機原料を集めることができます。
5
国内の希少な
有機原料を使用可能
希少な国内の有機原料を取り扱うことができます。地球環境にも身体にもやさしいお菓子に仕上がります。
6
海外の有機原料も
使用可能
日本では手に入らない海外の有機原料も輸入して使用することが可能です。
7
有機の農産物を
自社加工できる
有機JAS認証を取得している工場だからこそ自社加工が可能です。お客様のご要望に柔軟に対応いたします。
8
有機で機能性菓子を作れる
機能性菓子を有機で作れることが強みです。OEM製造、セミオーダーも可能です。
製造できる有機JAS規格のオーガニック菓子
有機JAS規格の
オーガニック菓子製造の流れ
STEP1
原材料の選定
有機食品の製造において最も重要なのが、原材料の選定です。焼き菓子ふぁくとりーでは長年培った供給ネットワークを活用し、オーガニック認証を取得した原材料を世界中から供給可能なため、初めて有機JAS規格のオーガニック菓子を製造されるお客様にも高品質な原材料を安定的に確保することができます。
また、トレーサビリティ情報(原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態)を管理し、安心・安全性の守られた原材料を選定します。
STEP2
製造プロセスの最適化
有機食品の製造には、有機JAS認証の管理ルールに則った厳格な工程での製造が必須となります。
また、チョコレートなど配合する原材料によっては、成分の分解や変質を防ぐため低温での加工が求められることがあります。無駄なく最も効率よく製造できる製造ラインを構成し、異物混入を防ぎ、清掃まで管理方法を落とし込みます。
STEP3
有機JAS認証機関への
申請とチェック
- ①申請準備
- 必要な書類や証明書を整え、製造プロセスや原材料のトレーサビリテ ィに関する情報を整理します。
- ②認証機関への提出
- 有機JAS認証機関と連絡を取り、審査を依頼します。
- ③認証の取得
- 審査が行われ、チェックに合格すれば、認証が取得できます。
このプロセスを経ることで、有機JAS認証を取得し、消費者に信頼性のある有機食品を提供できる体制を整えます。
STEP4
品質管理
有機JAS規格に則った製造には、全工程における厳密な品質管理が求められます。原材料は95%以上が有機認証済みで、添加物も有機または自然由来のものを使用。非有機原料との混入を防ぐため、製造ラインや器具の管理も徹底しています。品質検査は以下の3段階で実施され、目視や官能検査を通じて安全性と品質を確認します。
-
1
原材料の受け入れ時
-
2
製造中の中間製品
-
3
最終製品
さらに、有機JAS認証取得後も、製造記録や出荷履歴などの詳細な管理、変更時の報告、年1回の定期監査などが義務づけられています。日々の記録と検査体制によって、有機菓子の品質と信頼性を維持しています。
STEP5
製品のパッケージングと出荷
中身のお菓子が完成後、セットアップと出荷の準備に入ります。セットアップ工程では、有機食品の品質を保つため、湿気や酸化防止のための袋詰めや、光を遮断し製品の劣化を防ぐための包材などを遮断する素材など、適切なパッケージ素材や方法を選定します。
製品のトレーサビリティを確保するために、製造日、賞味期限、原材料情報などを明記し出荷します。
オーガニックについて
オーガニックとは
オーガニックとは、農薬や化学肥料に頼らず、水、土、太陽、生物など自然が持つ本来の力を活かした農林水産業や加工方法のことです。人間や動物が微生物、自然の力を借り、健やかで豊かな自然環境と社会環境を実現するための取り組みでもあります。
国際規模で有機農業推進活動を行っているIFOAM(国際有機農業運動連盟)は、オーガニックの原則として「健康の原理」「生態的原理」「公正の原理」「配慮の原理」の4項目をあげています。オーガニックの取り組みは多様な目的を持っています。
- 環境保全
- 不適切な化学農薬、化学肥料を使用せず、水、土壌、作物を汚染から守ります。また、航空機などによる農薬・肥料の拡散がなくなることで、大気汚染が軽減されます。
- 自然との共生
- 農作物を作る文化環境の土台には自然環境があることを理解し、動植物を守り、微生物を含めた生物多様性を保全します。
- 適地適作
- 環境に根ざし、生態系を尊重しながら、効率的で持続可能な農産物を生み出します。地域生産・地域消費の推進は、その地域がもつ固有の文化を守ることにもつながります。
- 健全な社会
- オーガニック(有機)栽培は児童労働による労働者の搾取がないこと、植民地栽培の排除、経済的不平等の解消など、人を大切にする健全な社会を実現します。
- 健康な生活
- 保存料や着色料などの添加物をできる限り使用せず、食品の安全性を確保します。また、科学的な染料や塗料を使用せずアレルギーのない生活を目指します。
有機JASについて
有機JASとは
有機JASは、農林水産大臣が定める有機食品の国家規格です。
有機食品とは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本とし、自然界の力で生産された食品です。
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
海外でも受諾される日本の有機JAS規格
オーガニック(organic)の翻訳は「有機」であり、オーガニックと有機は同じものになります。しかし、そこに具体的な定義はなく、さまざまな商品が有機やオーガニックと謳い出回っていました。
そこで、それらの商品を区別するため、2000年に有機JAS規格が新たに追加されました。現在、国内でオーガニックとして商品を販売するためには、有機JASマークを付けることが必須です。
有機JASマークは「有機JAS規格」に適合した生産が行われていることを認証機関が審査をし、認証された事業者のみが使用できます。有機JASマークがない農産物、畜産物、加工食品に、「有機」「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。
日本の有機JAS(オーガニック)規格
日本ではオーガニック商品として販売するためには有機JAS認証を取得し、有機JASマークを商品に表示することが法律で義務付けられています。
2024年現在の有機JASマークの認証対象は、有機農産物、有機畜産物、有機加工食品、有機飼料、有機藻類の5つです。
有機農産物
- 野菜、果実、穀物、茶、きのこ、スプラウト類など
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- 堆肥等による土づくりを行っていること
- 播種・植付け前2年以上(多年生作物の場合は収穫前3年以上)、原則として化学的肥料および農薬は使用しないこと
- 遺伝子組換え種苗は使用しないこと
- 周辺から使用禁止資材が飛来・流入しないように必要な措置を講じていること
- 有害動植物防除において、農薬に頼らず、耕種的防除、物理的防除、生物的防除、またはこれらを組み合わせた方法で行うことを基本とすること など
有機加工食品
- 肉、乳、卵、動物生体
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- 原材料の95%以上(食塩・水を除く)が有機農産物・有機畜産物または有機加工食品でつくられていること
- 化学的に合成された食品添加物および薬剤の使用は極力避けること
- ほかの農畜産物や加工食品が入らないように管理すること
- 製造・加工された食品が、農薬、洗浄剤、消毒剤などで汚染されないように管理すること
- 遺伝子組換え技術を使用しないこと など
有機畜産物
- 有機農産物由来加工品、有機畜産物由来加工品、有機農産物と畜産物由来の加工品、有機酒類
-
- 有機飼料を基本的に与えること
- 野外の飼育場に自由に出入りさせ、飼料や新鮮な水を自由に摂取できる環境を用意するなどして、ストレスを与えずに育てること
- 病気の予防目的で抗生物質等を使用しないこと
- 遺伝子組換え技術を使用しないこと など
有機飼料
- 稲わら、牧草、サイレージ、TMR など
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- 原則として有機農産物と同じようにつくられていること
- 使用が認められた原料だけを配合すること など
有機藻類
- 昆布・ワカメなどの海藻類や淡水産の藻類・クロレラなどの微細藻類
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- 使用禁止資材による汚染のおそれがない水域で採取されていること
- 海面養殖及び内水面養殖の場合、栄養素(窒素、リンなど)となる資材を使用していないこと など
有機JAS(オーガニック)の農薬の使用について
オーガニック野菜や有機野菜は無農薬野菜と同じものと思われがちですが、実はそうではありません。オーガニック(有機栽培)は化学的に合成された農薬の使用は原則禁止されていますが、有機JAS規格で定められた農薬は使用可能となっています。そのため必ずしも無農薬とは言い切れません。
有機JAS規格内の農薬の使用は、何らかの策を取らなければならないほど農産物に重大な損害がある場合、かつ農薬を使用する以外に効果的な方法がない場合となっています。
海外のオーガニック規格
オーガニック食品を輸出する場合、EU、アメリカなどの輸出国で「有機」表示を行うためには輸出先国の認証が必要です。
日本の有機JAS規格は、図の国の有機認証制度と同等と認められています。そのため、有機JAS認証を受けていれば、輸出先国の認証を受けなくても「有機」表示を行って輸出することができます。
| 農産物 | 農産物加工食品 (酒類を除く) |
酒類 | 畜産物及び 畜産物加工食品 |
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|---|---|---|---|---|
| 米国 |
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| EU |
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| カナダ |
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| 台湾 |
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| 英国 |
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| スイス |
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豪州、NZなど、日本の有機制度に基づく有機食品であれば輸出可能な国もあります(有 機同等性の承認は不要)
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2024年1月1日時点(農林水産省:有機食品の同等性について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/hyoji/pdf/130926-01.pdf)
有機JASマークのメリット
国内でオーガニックとして商品を販売するためには、有機JASマークを付けることが必須です。有機JASマークは「有機JAS規格」に適合した生産が行われていることを認証機関が審査をし、認証された事業者のみが使用できます。
消費者が有機JASマークのついた食品を選ぶメリット
一目でわかりやすい
有機JASマークにより、農薬や化学肥料に頼らないことを基本とし、環境に配慮している点が目に見えてわかります。細かな知識がなくても、一定の基準をクリアしたオーガニック食品だと判断できます。
安心感を得られる
有機JASマークのついた食品は、第三者の審査によって生産工程が評価されています。そのため、工程が見えない生産品を選ぶよりも安心して選択することができます。
高いモチベーションで作られた生産品を選べる
有機JASの認証を受けるためには手間も費用もかかります。そのため、有機JASマークがあることで商品のクオリティはもちろん、生産者の姿勢や想いが伝わり、高い価値を感じることができます。
生産者が有機JASマークの認証を受けるメリット
「有機」「オーガニック」と表示できる
有機JASマークを付け、「有機」「オーガニック」と表示できます。一目でオーガニック商品と識別できるため、他との違いをアピールしやすく差別化へと繋げます。
生産物への信頼性を高められる
消費者に対し、生産において厳しい基準をクリアしているということが証明されているため、商品に対する信頼性が高まります。
顧客を獲得できる
食に対して意識が高い層や、安心・安全を求める層に購入してもらえる可能性が広がり、新規顧客の獲得が見込めます。
販売ルート拡大への期待
オーガニック市場への出荷のほか、インターネット販売やマルシェ、イベントへの出店など、販売チャネルを拡大できる可能性があります。
有機JAS(オーガニック)は人にも地球にもやさしい選択
オーガニックの取り組みは環境の保全を通じて「全ての命を幸せにする仕組み」を目指しています。有機JAS、オーガニック商品の選択は、人間の食への安心・安全・体に優しい選択です。オーガニックの意味や目的を知っていると、毎日の生活における選択が変わってくるのかもしれません。
だからこそ、その目印となる有機JASマークがついていることは、安心安全な食を届けることはもちろん、人にも地球にもやさしくなれると、焼き菓子ふぁくとりーでは信じています。
有機JASは、商品が守り届けられる信頼のマーク
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生産者
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加工業者
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卸業者
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小売業者
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消費者